自分の弱さを知る。
私は定期的に何かを手放す、ということをします。
それは断捨離とかとは少し違って。
自分がものすごく大切にしているものとか、生活の一部になっていることとか、大切な人とか。
私は韓国に留学したことがあるのだけれど、その留学を決めた理由も手放すことでした。
当時は母と二人暮らしで、私にとって母は特別な存在でした。
でもふと、思ったのです。
この人がいなくなったら私はどうなるんだろう。
人生何があるかはわからないけど、寿命というものを考えた時に、母の方が私より先にいなくなる可能性の方が高くて、そんな未来がいつ訪れてもおかしくない。
そう思ったのです。
だから手放そう。強くなるために。
すぐには帰ってこられなくて、でも何かあった時にできるだけ早く帰ってこられる場所。
隣の国、韓国。
そうして留学を決めたのです。
母も私に依存している部分があったのかもしれません。それは構わない。
ただ、私は強くなろう。
だって母がいなくなった時に、一番頼りたい人はそこにはいないから。
それは母との関係だけではないのです。
誰に対しても、何に対してもそういう姿勢でいます。
執着しない、といえば聞こえはいいのかもしれません。
でもそんなことを繰り返しているうちに、誰にも頼れない弱い自分になってしまったんです。
強くなるためにはじめたことなのに、それが弱さになってしまった。
そう気がついて初めて、自分の弱さを知って初めて、
強くなれた気がする。
強さと弱さというのは紙一重です。
ある方向から見れば強さになるけれど、別の方向から見ると弱さにもなる。
でもそれは表の姿で、本当は弱さという球体を強さという柔らかな光が覆っているのではないかと思うのです。
本当の強さというのは、自分の弱さを知っているということ。
強い人、というのは自分の弱さと向き合える人のことなのです。
私は自分の弱さを知った。
だからこれからはその弱さと向き合って行きます。
強い人になることが「キレイ」につながると思うから。